8. いきなり英会話?
皆さん
こんにちは、たにやんです。
皆さんは英語を流暢に話したいと思われているのではないでしょうか?
ただそもそも「流暢に」とはどういう意味なのか説明できますか?
スピーキング・ライティングというアウトプットの能力を測るのには、実は評価基準が3つあります。
①流暢さ (fluency)
→限られた時間でどれだけ多く話せるか・書けるか
②正確さ (accuracy)
→文法などのミスをどれだけ少なく話せるか・書けるか
③複雑さ (complexity)
→構文などを複数使ってどれだけ難しく話せるか・書けるか
要するに、端的に言えば、①は量、②は質、③は難度と言い換えられる訳です。
さて、そうだとすると、皆さんは量的にたくさん話せる・書けるようになりたいのではなく、質的にも正しく難度的にも高くアウトプットが行えるようになりたいですよね。
そこで、いきなり英会話スクールに行ってネイティブ講師と回数・頻度を上げて話すのはスピーキングに効果があるのかとよく聞かれます。
私の答えとしては、もしリスニング・リーディングというインプット能力がそもそも高くない場合は、効果が全くないとは言いませんが、効果はあまり期待できないという答えです。
なぜなら、単語・文法などのインプットでの知識・スキルが不足しているケースでは、そもそもアウトプットする際に必要なツールが用意できていないからです。
何事もツールなくしてはゴールは達成できませんよね。
ここで言うゴールとは、自分の思いとか考えとかを相手に伝えるというコミュニケーションのゴールです。
そこで、日々のアウトプットの学習に一押しなのが独り言と日記です。
自分事を話す・書くことほど表現を鍛えるトレーニングはありません。
その際には、下記の教材が個人的にはベストです。
いずれも英語学習の科学たる第二言語習得研究の大家であるケース・ウェスタン・リザーブ大学の白井恭宏教授の名著です。
しゃべる英文法
はじめての英語日記
- 作者: 吉田研作,白井恭弘,コスモピア編集部
- 出版社/メーカー: コスモピア
- 発売日: 2007/10/25
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最初にすべきは、語彙・構文・リスニング・リーディングというインプットの基礎固めです。
その上に、スピーキング・ライティングというアウトプットの応用演習が可能なのです。
積み木を積み上げるが若く、日々の地味な学習こそが中長期的な効果を生みます。
ぜひ基本に立ち返っての英語学習に取り組みましょう!
それでは、また。
Let's keep learning English together!
たにやん